楽しみにしていたライブを観るためオペラシティまで行ってきました。
小沢健二「東京の街が奏でる」
彼の音楽は以前よりもずっと深く濃くなっていて、
そのうちのどれだけを受け止めて正しく理解できたのか分からないし、
勝手な解釈をネットに載せることを、
どれだけ喜んで、どれだけ嫌がるのか、僕には分からない。
どうせ何も分からないのなら、
僕の勘違いについて、それだけを書いておきたいと思います。
2年前のツアーから、
CAN'T YOU SEE THE WAY? IT'S Aという歌詞を、
「完璧な絵に似た」と置き換えて歌っているそうで、今回もそのやり方で歌っていたのだけど、
それを知らなかった僕は、はっきり聞き取れなくて、
「完璧な縁日だ」と言っているのかなと思いながらライブを観ていたんですね。
後から、それは勘違いだったことが分かるんだけど、
勘違いだと分かったいまでも、
そういう理解の仕方でもいいかなって、勝手に納得している自分がいます。
完璧すぎる、縁日のような、夜だった。
もう一つの感想
僕たちの世代は、
小沢健二さんを含めて、尊敬すべき多くの先輩を持った最後の世代なんじゃないか。
つまり、いま。
お金儲けのために作られた音楽や、テクニックだけで思想のない音楽がヒットチャートに並んでいて、
つまらない時代だーなんて言うのは簡単だけど、
多感な時期にそんなものばかりを聴かされてしまった、いまの子どもたちへの責任は誰がとるんだろう。
時代の悪口を言って、
うだうだやってる場合じゃないなという。そういう自分たちへの。
僕のまわりには、同世代の素晴らしいミュージシャンたちがいて、
どの時代とも違う、いまの音楽を、真面目に追求している。
自分のためだけじゃなく、
子どもたちに可哀想な思いをさせないように、立ち上がらなければ。
それともうひとつの感想
ライブを観ている間や、終わってからすぐ、
もちろん素晴らしいライブだったと感じたのだけど、
家に帰ってきて、改めて思い返すと、
観ながら思ったよりも、その何倍も、いま、感動している。
いまさら感動に襲われて、部屋で一人悶え死んでしまいそう。
posted by Tokyo Common Sense at 01:11|
Tokyo Common Sense
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